ブルーオーシャンとは?|よくある勘違い戦略の考え方はこれだ
「ブルーオーシャン」「レッドオーシャン」
新規事業をやる方は、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ブルーオーシャンは、”市場でまだ競合がいなくて勝てる分野” という認識の方も多いと思いますが、本当に実践で使えるブルーオーシャン戦略の考え方を持っている人は少ないように思います。
特に一部のコンサルは 「日本における飽和市場の中にあるブルーオーシャンというのは、大手も誰もやらない=儲からない、ということです」と平然と勘違い解釈を言ってたりします。
そこで今回は新たな事業にチャレンジするための実践的なブルーオーシャン戦略についてまとめてみました。
この記事を読んでほしい人
✔ 独立・起業をしてこれから事業を始める方
✔ スモールビジネスを始めている方
✔ 新規事業を任せられて市場を調査したり、もっと市場戦略を理解したい方
これを読めば、どんな考え方が成功するパターンでどんな考えだと失敗する可能性が高いかが分かるでしょう。
ブルーオーシャンとは?|よくある勘違い戦略の考え方はこれだ
ブルーオーシャンについての多くの勘違い解釈は、やろうとしている事業のマーケットが飽和なのか空いていてチャンスがあるのかという見方です。
それも2パターンの見方があります。
1つは、商圏でのマーケットブルーオーシャン探しです。
例えば、自分がある地域でカフェをやろうとしていた場合、よくやるマーケット・リサーチは
「半径200メートル以内に何件のカフェがあるか?」
「コーヒーの味はどうだ?」
「お客さんは入る可能性はある場所か?」
という一般的な方法ですよね。そこで、圏内に競合が多数だったらレッドオーシャン、少ない中での出店チャンスだったらブルーオーシャン!と考えることです。
2つ目が、モノ、分野でのマーケットブルーオーシャン探しです。
例えば、これは実際にあった事例ですが「衣服たたみ機」です。
洗濯した服をたたむ作業はかなり面倒なので、機械ボックスに入れると機械がたたんでくれるというものです。
これは、まだ世の中になく独占的な市場なので完全なブルーオーシャンの典型ですね。
では、この2つのやり方のどちからブルーオーシャンとしてチャンスがあるでしょうか?
正解は両方「チャンスなし」です。
どういうことか??
商圏でのマーケットブルーオーシャンとは?
カフェの例であげたように、昔ながらのオーソドックスな市場調査に基づいて市場競合性を調査するのはとてもリスクです。
近くにカフェがないからと言っても、翌年に近くにスターバックスなどの大手チェーンがオープンする可能性もあるでしょうし、街の開発で導線が変わり自分の店に人が流れなくなる可能性もあります。
ここでいうブルーオーシャン戦略は、カフェという単体業態ではみるのではなくカフェの掛け算で圧倒的なNo.1になれるものを作ることが重要なのです。
僕はこれを「ランチェスター戦略」という考えが本当の意味でのブルーオーシャンであると言えると確信しています。
【ランチェスター戦略とは?こちら↓の記事で紹介しています】
カフェ×◯◯分野の「ランチェスター戦略」こそ成功の道!
カフェという単体運営ではなく売りになる圧倒的な分野をかけ合わせてカフェを創り出すことで完全なブルーオーシャンマーケットを作れるようになるのです。
例えば最近の成功例では、ハンモックカフェというカフェがあります。
こちらはただのカフェではなく、ハンモックでゆったり過ごしながらお茶の時間を楽しむというスタイルで若者に受けていますね。
これは「カフェ×キャンプ」のコンセプトをマッチングさせた好例です。
例えばですが、シニアにターゲットを絞り込んだ「カフェ×エクセサイズプログラム」のような掛け算分野でのカフェ展開なども考えられますね。
このように、カフェ×◯◯分野の「ランチェスター戦略」こそブルーオーシャンでの成功の道を作れるのです。
世の中にまだ存在していない完全NEWはリスクが高い!
冒頭であげたコンサルの言葉「ブルーオーシャンは大手でも手を出さない売れない市場だから空いている」というのは、まさにこのことでブルーオーシャン戦略を捉えていません。
洗濯物おりたたみ機は、まさに新たな分野におけるブルーオーシャンですが売れずに事業撤退しました。
もちろん世に必要ではなかった商品ではないのでしょうが、値段、利便性などすべての要素が市場とマッチしていなかったんですね。
つまりゼロから創出したモノというのは、受け入れられるのに時間がかかり、商品を認知させるためにお金もかけなければならないというハードルがあり、ブルーオーシャンでもリスクが大きいのは明らかなわけです。
スモールビジネスで資本がないなら絶対に避けるべきビジネスゾーンですね。
結論!正しいブルーオーシャン戦略とは
これでおわかり頂けたと思いますが、整理すると大資本がバックにないスモールビジネスや中堅新規事業で勝てるブルーオーシャン戦略というのは
i ) 他者と全く同じ、あるいは一般的・オーソドックススタイルによる事業創出はNG
ii) 商圏や同分野、同カテゴリーだけで競合有無を判断した考えもNG
iii) 市場に存在しないモノを創出して仕掛けるのはハイリスクビジネススタート
iv) 事業をしたい分野に新たな既存分野の掛け算で新たな魅力を作り上げる
v) その上で「ランチェスター戦略」を取り入れる
となります。
既存分野(あるいはモノ)との掛け算ビジネスは、何も調査しなくていいというわけではなく、自分のやりたい事業分野との親和性、ターゲット層に響くオンリーワンマーケットを作り出すことがミソですね。
ブルーオーシャン戦略の考え方を間違えず、このセオリーでスモールビジネスをスタートすれば格段に勝率があがりますので、是非チャレンジしてみましょう!